2025年4月、北海道の大手乳業メーカー「よつ葉乳業」が製造するバター製品に金属線が混入し、約628万個にも及ぶ自主回収が発表されました。
一見するとショッキングなこのニュースですが、対応の早さや企業姿勢には、意外な評価の声も上がっています。
この記事では、事件の詳細とともに、よつ葉乳業の代表取締役社長・有田真さんの経歴や理念、そして事件への対応までをざっくり解説していきます。
よつ葉乳業社長・有田真のプロフィールと経歴
北海道の乳製品業界をけん引する「よつ葉乳業」。
その代表取締役社長を務めるのが、有田真さんです。
この章では、有田さんの出身地や学歴、入社のきっかけ、そして経営に込めた想いまでを詳しく紹介していきますね。
有田真の出身地・学歴・入社までの道のり
有田真さんは、北海道余市町出身で、1955年5月29日生まれです。
高校卒業後は岩手大学農学部へ進学し、農業に関する実践的な研究に打ち込みました。
大学ではりんごの栽培に関する研究を行っていて、卒業論文も植物ホルモンを使った早期開花のテーマだったそうです。
実家がりんご農家だったこともあり、「自分のルーツに近い仕事がしたい」という想いがあったそうですよ。
1981年、北海道農協乳業(現在のよつ葉乳業)に入社。
この会社は当時、酪農家が自ら立ち上げたという特別な背景を持っていて、農家出身の有田さんはその理念に強く共感し入社を決意したとのことです。
よつ葉乳業に込めた思いと理念とは?
有田真さんが最も大切にしているのは、「酪農家と共に成長する」という理念です。

現場目線ですね、素晴らしい
よつ葉乳業は、1967年に北海道の8つの農協が出資して設立されました。
大手乳業メーカーに価格決定権を握られていた酪農家が、自分たちの利益を守るために立ち上げた会社なんです。
有田さんは、そんな“農家のための会社”という理念に強く共感し、入社当初からその価値を大事にしてきました。
「農家がつくった生乳を無駄にせず、付加価値をつけて正当な価格で販売する」
そして「その利益をまた酪農家に還元する」──この仕組みを実現するために、徹底的に品質にこだわってきたそうです。
このような背景から、有田さんの経営スタイルは、数字だけでなく“想い”に根ざした独自の形なんですよ。
次は、有田さんのこだわりが注目された「カンブリア宮殿」での特集内容をご紹介します!
カンブリア宮殿でも注目された経営哲学とは
2017年10月、有田真さんはテレビ東京『カンブリア宮殿』に出演しました。
この放送では、よつ葉乳業の“生産者ファースト”な経営姿勢が大きく取り上げられ、視聴者からも話題になりました。
番組では、特に「バターづくり」への徹底したこだわりが紹介されていて、
大手にはできない“少量でも最高品質を追求する姿勢”が際立っていたんです。
たとえば、よつ葉では国の基準よりも厳しい社内基準を定めていて、それを下回る生乳は使わないほど。
その理由は「生産者が大切に育てた牛乳を粗末に扱いたくない」という気持ちからだそうです。



実は私もよつ葉乳業さんのバター、よく買います
放送では「農村ユートピアを目指す」という理念も語られていて、
有田さんの経営が“数字以上に人の心”を動かすものだということがよく分かる内容でした。
次は、今回の金属線混入騒動の全貌について見ていきましょう。
金属線混入で628万個自主回収へ|事件の全容と対応
よつ葉乳業にとって一大事件となった今回の異物混入問題。
北海道の乳業ブランドとしての信頼が問われる中で、どのような対応が取られたのでしょうか?
ここでは事件の発覚から自主回収、そして会社の対応までを詳しくまとめていきます。
次のH3で、異物混入の原因や回収までの流れを解説していきますね。
異物混入の原因は?発覚から対応までの流れ
事件が発覚したのは、2025年4月4日。
消費者から「バターにたわしのような異物がついている」との指摘があり、
調査したところ、18mmの細いステンレス線が製品に混入していることが判明しました。
よつ葉乳業によれば、北海道音更町の工場にある製造ラインのベルトが緩み、
内部の金属線が外れたことが原因とのことです。
こうした経緯から、同社は「よつ葉バター加塩150g」や「CGC北海道バター」など
13商品の合計628万個におよぶ自主回収を決定しました。
このスピード感ある対応は、企業としての信頼を守る上で非常に重要なポイントでしたね。
次は、自主回収の対象商品や確認方法を詳しくご紹介します!
自主回収の対象商品と確認方法を解説
自主回収の対象となったのは、北海道工場で製造された以下の製品です。
- よつ葉バター 加塩 150g
- CGC北海道バター 150g
- セブンプレミアム商品を含むプライベートブランド数種
共通する確認ポイントはこちら👇
項目 | 内容 |
---|---|
製造管理番号 | 「CC」から始まる |
賞味期限 | 2025年4月30日~10月8日まで |
対象数 | 約628万個 |
商品を持っている場合は、箱やパッケージの印字を確認してみてくださいね。
もし対象商品だった場合は、問い合わせ窓口(0120-428841)に連絡をすれば返金対応してくれます!
次は、事件後に社長や会社が語った謝罪コメントを紹介していきますね。
社長・会社が語った謝罪コメントの中身
今回の異物混入事件を受け、よつ葉乳業の広報部長・蔵田英正さんが記者会見を開きました。
「多大なご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。
品質管理体制の一層の強化を図り、再発防止に努めてまいります」
という誠意ある謝罪が伝えられました。
また、有田社長自身も過去のインタビューで「失敗しても諦めない姿勢」が大切だと語っていて、
今回の事態にも真摯に向き合っている様子が伺えました。
次は、よつ葉乳業の対応が他の企業と比べてどうだったのか、異物混入対応の観点から解説していきます!
よつ葉乳業の対応は正しかった?食品異物混入へのリアルな対処法
異物混入というのは食品業界では“起こり得るリスク”ですが、
企業によって対応の差は大きく、消費者からの信頼を左右します。
ここでは、よつ葉乳業の対応がどう評価されているのか、業界内でも注目されていますよ。
一般的な異物混入事件と比較したよつ葉乳業の対応
多くの企業は、異物混入が発覚しても迅速な回収をためらうことがあります。
でも、よつ葉乳業は即座に自主回収を発表し、対象商品も詳細に公開しました。
さらに、電話窓口での返金対応もスムーズに案内しており、誠実さが際立ちます。
これにより、SNS上では「対応が早くて信頼できる」「逆に安心した」といった声もあがっていました。



最近はすき家などもで問題がありましたが、トップの対応次第で世の中の評価が大きく変わってきますね
次は、消費者目線で“今後注意すべきこと”をまとめていきます!
消費者が今後気をつけるべきポイントは?
異物混入の問題は、メーカーだけでなく私たち消費者の注意も大事です。
以下のようなポイントを意識することで、リスクを減らすことができます👇
- 賞味期限だけでなく「製造番号」もチェックする習慣を持つ
- 異物が見つかった場合はすぐにメーカーに連絡する
- SNSに投稿する前に正しい対応方法を調べる
企業の姿勢も大切ですが、私たち自身も冷静に対処できると安心ですね。
次は、事件が「北海道乳業業界」に与えた影響と今後の展望をまとめていきます!
北海道乳業業界への影響は?信頼回復と今後の課題
よつ葉乳業は北海道を代表する乳業ブランド。
だからこそ、今回の事件は地元経済や酪農業界にも少なからず影響を与えました。
ここでは、地域とのつながりや業界全体への影響について考えていきます。
地元ブランドとしての影響とイメージダウン
よつ葉乳業は北海道十勝地方の酪農家にとって、なくてはならない存在です。
その信頼ブランドであるだけに、今回の混入事件は消費者にも業界にもショックを与えました。
ただし、迅速な対応と誠実な謝罪によって、「信頼回復の可能性はある」との見方も強いです。
今後の動向にも注目ですね。
他の乳業メーカーの対応との違いとは?
他社では異物混入の際、詳細を公表しなかったり、回収数を抑えるケースも見られます。
よつ葉乳業は一貫して「開示」と「迅速対応」を貫いた点で、業界内でも高く評価されているんです。
また、酪農家とのパートナーシップを大切にしていることも他社にはない強みです。
よつ葉乳業のこれからと地域との関わり
有田真社長のもと、よつ葉乳業はこれまで「農家とともに」「地域とともに」歩んできました。
この姿勢は、たとえ困難な局面でも変わることはありません。
再発防止と品質向上に取り組むことで、より強いブランドへと成長していく可能性を感じます。
よつ葉乳業と有田真社長についてよくある質問【Q&A】
Q: よつ葉乳業のバターに混入した金属線は、どのくらい危険だったの?
A: 混入が確認されたのは、長さ18mm、太さ0.07mmのステンレス線で、製造ラインのベルトの不具合が原因でした。現在までに健康被害の報告はなく、すぐに自主回収が行われたため大きな影響は防がれました。
Q: 自主回収の対象商品はどうやって見分けられるの?
A: 対象商品は「CC」で始まる製造番号が記載されたバター製品で、賞味期限が2025年4月30日から10月8日までのものです。製品外箱で確認できます。
Q: 有田真社長はどんな経歴の人?
A: 北海道余市町出身で、岩手大学農学部を卒業後、1981年によつ葉乳業へ入社。農家出身であり、酪農家とともに歩む経営理念を持ち、2015年から代表取締役社長を務めています。
Q: 今回の対応で、よつ葉乳業は信頼を取り戻せそう?
A: 迅速な自主回収と誠意ある謝罪により、対応は高く評価されています。ブランド力を保ちつつ、品質管理体制の強化によって信頼回復の可能性は十分にあります。
Q: 他の乳業メーカーと比べて、よつ葉乳業の強みは?
A: 「生産者ファースト」の理念と、北海道産にこだわった品質重視の製品づくりが特徴です。異物混入のようなトラブル時でも開示姿勢が一貫している点も、信頼される理由の一つです。
まとめ
今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。
- よつ葉乳業の社長・有田真さんは北海道出身の農家の息子で、岩手大学卒業後に入社し、酪農家との共生を理念に経営を続けている
- よつ葉乳業のバターに金属線が混入し、約628万個の自主回収が行われた
- 原因は製造ラインのベルトのゆるみによるステンレス線の破断
- 迅速な自主回収と誠意ある謝罪により、企業としての信頼回復が期待されている
- 食品異物混入への対応としては、非常に誠実かつ透明性の高い姿勢が評価されている
このまとめからも分かる通り、よつ葉乳業はただの食品メーカーではなく、酪農家と一体となって信念を貫いてきた企業です。
読者のみなさんには、今回の問題をきっかけに「食品メーカーの姿勢」を見直すきっかけにしてほしいです。
商品選びの際に、どんな想いで作られているかにも注目してみてくださいね✨