最近「ルノーのトップは誰?」という話題に触れることがあったんですが、ジャン=ドミニク・スナールという名前を聞いて、「あれ?ミシュランの人じゃなかったっけ?」と思って調べてみたんです。
調べてみると、ミシュランの元CEOであり、現在はルノーの会長を務めているすごい方なんですね。
実は私、以前タイヤ業界のシステム案件を手がけたことがありまして、「ミシュラン」と聞くと、品質の徹底ぶりとか技術開発のスピードの速さが印象に残っているんです。
そんな会社のトップを務めた人物と聞けば、そりゃ気になりますよね。
ジャン=ドミニク・スナールのプロフィール|HECパリ卒・外交官の息子って本当?
ルノーの現会長として知られるジャン=ドミニク・スナールさん。
実は彼、フランス名門「HECパリ」出身で、お父さんは外交官という超エリートな家庭で育ったんですって!
生年月日や出身地など基本プロフィールを紹介!

ジャン=ドミニク・スナールさんは1953年生まれの72歳。
出身はパリ近郊のヌイイ=シュル=セーヌという高級住宅街です。これは東京でいうと田園調布とか成城学園前のイメージでしょうか。
外交官だった父親の影響で、幼少期は世界中の大使館で過ごしたということなので、早いうちから国際感覚を養っていたようです。
学生時代は、フランス最難関のビジネススクール「HECパリ」で経営学を学び、さらに法律の修士号まで取得したというから驚きです。
しかも子どもの頃は聖歌隊に所属していたそうで、音楽的な素養もあるとのこと。理系の私にはあまり縁のなかった世界ですが、こういう多彩なバックグラウンドの人って、やっぱり話に深みがありますよね。
ミシュラン時代のキャリア|スナール会長の圧倒的な実績とは?
スナールさんの実力が本格的に発揮されたのは、やっぱりミシュラン時代!
CFOからスタートして、最終的にはCEOにまで上り詰めたそのキャリアは、まさに“圧巻”の一言です。
経理部門からCEOへ!異例の出世ルートがすごい
スナールさんのビジネスキャリアが本格化するのは、2005年のミシュラン入社からです。
当初はCFO(最高財務責任者)として財務の安定化に貢献されましたが、わずか2年後に経営パートナー、そして2012年にはCEOに就任。
ここで注目なのは、ミシュラン家の出身ではない“外様”から初めてCEOになったという点です。
エンジニアの世界でもそうですが、「社内の生え抜きじゃない人」がトップになるって、意外とハードル高いんですよね。
でも、スナールさんは数字と実績で周囲を納得させた。これはもう、実力が抜きん出ていた証拠です。
実際、2016年にはミシュランの純利益を43%増加させるなど、大きな成果を残しています。
また、自分も昔、ベンチャー企業で経理部門からプロジェクトマネージャーになった経験があるので、「数字が読めて現場も見える人材」って本当に強いなと実感します。
彼の経営下では、2016年に純利益が43%増という具体的な成果もあり、まさに「数字で結果を出すタイプ」だと思います。
ルノー会長就任の裏側|カルロス・ゴーン後の改革を任された理由
2019年、カルロス・ゴーン氏の電撃辞任で揺れるルノー。
そんな中で「救いのリーダー」として選ばれたのが、ジャン=ドミニク・スナールさんでした。
なぜスナールが選ばれた?フランス政府との関係もカギに
2019年1月、カルロス・ゴーン氏の電撃辞任に揺れるルノーの会長に就任されたのが、スナールさんです。
当時のルノーは、日産・三菱とのアライアンスも揺らぎ、会社としての求心力が落ちていた時期でした。
そこで選ばれた理由の一つが、スナールさんの「バランス感覚」だったようです。
フランス政府もルノーの大株主である以上、政治的な調整力も必要とされます。
企業トップに求められるのって、実は数字の強さよりも「社内外の空気を読んで舵を取る力」だったりしますよね。
プロジェクト管理で炎上案件をなんとか着地させた経験がある自分から見ても、この“調和型の経営”って本当に難しいんですよ。
スナール会長の経営スタイルと評判|現場重視の「調和型リーダー」
「強いけど、やさしい」。
ジャン=ドミニク・スナールさんの経営スタイルを一言で表すなら、そんな感じかもしれません。
社員やメディアからの評価は?言葉と行動の信頼力がスゴい!
スナール会長はトップダウン型ではなく、社員との「対話」を重視するタイプです。
ミシュラン時代から「社会対話」を重んじ、経営層と現場がかみ合う仕組みをつくっていたそうです。
この姿勢はルノーに来てからも変わっていません。
報道などを見ても、社員から「話しやすい」「話を聞いてくれる」といった声が多く、現場の信頼を得ているのがわかります。
こういう「聞く力」って、技術マネージャーにも通じるところがありますよね。
私自身、エンジニアの意見をちゃんと拾わない上司にはついていきたくないって思っていたので、スナールさんのスタイルにはすごく共感します。
また、自分もチームリーダーとして後輩の話を聞くとき、「まずは相手の背景を聞く」ことを意識してきましたが、それができる上司って意外と少ないんですよね。
スナール会長と日産・三菱アライアンス|現在とこれからの関係
ルノーの会長としてだけでなく、日産・三菱とのアライアンスでも重要なキーパーソンだったスナールさん。
でも最近、日産の取締役から退任するって話、聞いたことありますか?
日産取締役を退任!その理由と今後の展望とは?
2025年4月、ジャン=ドミニク・スナールさんは日産の取締役を退任されました。
背景には、日産とホンダの統合構想がうまくいかなかったことや、アライアンス全体の再編があります。
ただし、ルノーの会長職は続投される予定なので、引き続きアライアンスに対する影響力は維持されるでしょう。
実際のところ、こうした国際的な提携って、表では見えにくい「調整役」が重要です。
「出しゃばらず、でも芯が通っている」スナールさんのような人物がいないと、企業連携って簡単に崩れてしまいますからね。
よくある質問とその答え(Q&A)
Q: ジャン=ドミニク・スナールさんはどこの大学を卒業したの?
A: フランスの名門ビジネススクール「HECパリ」を卒業しています。さらに、法律の修士号も取得していますよ。
Q: どうしてスナールさんがルノー会長に選ばれたの?
A: 前任のカルロス・ゴーン氏の辞任後、経営の安定と信頼が求められる中で、ミシュランで実績を残していたスナールさんがフランス政府の支持を受けて選ばれました。
Q: ミシュラン時代にどんな成果を出したの?
A: CEOとして純利益を大きく伸ばし、2016年には43%の増益を達成。グローバルな競争力強化やサステナビリティにも取り組みました。
Q: スナール会長の経営スタイルってどんな感じ?
A: トップダウンではなく、現場の声を大切にする調和型。社員との対話を重視し、穏やかで誠実なリーダーとして評価されています。
Q: 日産の取締役を退任した理由は?
A: 日産とホンダの統合構想が破綻した影響や、アライアンス体制の見直しが進む中で、一定の役割を終えたと判断されたためです。
まとめ
スナールさんは、カリスマではなく「共感と実行」で信頼を得るタイプの経営者です。
社員の声に耳を傾けつつ、数字でもしっかり結果を出す。そのスタイルは、エンジニアである自分から見ても理想的だと感じます。
リーダーシップって、「声が大きい人」より「相手に寄り添える人」が強い時代に変わってきてるんじゃないか…そんなことをスナールさんを見て改めて感じました。